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「暑い、暑い!」と言う私に、「暑い~と言っても、涼しくはならないよ」と声をかけられました。暑い夏は、脱水症にならないよう水分をたっぷりとるため、外出するときにはペットボトルのお茶を持参しています。多美子さんとお会いしたときのこと、彼女の取り出したペットボトルの中には、ストローが入れられていました。上を向いて、ゴクゴクと豪快に飲む姿も良いと思いますが、多美子さんのしぐさは女性らしく優雅に見えました。それ以来、私もペットボトルには、ストローを入れて持ち歩くようにしました。ある時、「ストローで飲むと、素敵に見えますね」と褒められて、嬉しい思いをしました。最近では、美しいカバーが売られています。装いにあわせて楽しんでみるのはいかがでしょうか。
夏の装いにも心を遣います。暑いときのノースリーブは、TPOをわきまえて着用するようにしましょう。「先輩に注意されちゃいました」と、不満顔の真智子さん。職場にノースリーブのワンピースを着て行ったとき、「見苦しいので、ジャケットを羽織ってください」と、言われたそうです。「私も、職場でのノースリーブは、よくないと思うわ」と返事をしたら、「暑いから、いいでしょう」と言う真智子さんでした。小さな袖が付いていれば、見た目の雰囲気は違い、上品な装いになります。ニョッキリと出た腕には、目のやり場に困ってしまうこともあります。特に、年長者や目上の人に会うときなどは、気をつけたいですね。暑い毎日ですから、上からサッと着られる涼しげな夏素材の上着を持って行けば良いと思います。
私も新入社員の頃、オープントゥの靴を履いて出社したとき、上司から「その靴は……」と注意された苦い思い出があります。「少しだけ赤い爪が見えて、素敵でしょ」と言う私に、ムッとした顔の上司でした。認識の違い、知らないことの怖さを今さらながら感じます。若いとき、注意されると不愉快に思ったものですが、年長者として若い人に教え導くこともしなければならないと思います。ある年齢になって知らなかったでは、「あの人、非常識よ」と、後ろ指さされることのほうが、可哀想ですね。
サンダルを履いて、叔母の家を訪ねたときに教えられたこともありました。「こんにちは」と玄関で挨拶した私に、「ちょっと待って、上がらないで」と、叔母は慌てて濡れタオルを持ってきました。「人の家を訪ねるとき、サンダルを履いて来てはいけないわ。きれいに拭いてからよ」と、いつもは優しいのに、そのときは機嫌が悪い叔母でした。外を歩き回った汚れた素足ですから、そう言われるのはもっともなこと、若いときに教えられて良かったと思います。訪問するとき、素足で靴を履いたり、サンダルにはしないようになりました。自分では何気ない振る舞いでも、相手に対して失礼なことをしていて気付かぬことがあるものです。
暑い日の午後、我が家を訪ねて来た友人の美香さん、サンダルを履いていました。「ちょっと、ごめんなさいね」と、玄関の隅でカバーのような靴下を取り出してササッと履いてから部屋に入ってきたのです。いつでも上品な雰囲気の美香さんならではの振る舞い、さすが~と感嘆いたしました。あれこれと状況を考えて、暑い夏だからと甘えないで、相手に失礼のないような振る舞いや装いを涼しげにしてみましょう。